正確なスイング動作をマスターできるシンプルで最強のドリル

正確なスイング動作をマスターできるシンプルで最強のドリル

スイングは通常のショットの場合、アドレス、バックスイング、トップ、ダウンスイング、インパクト、フォロー、フィニッシュの7つのステップで構成されています。
実はゴルフスイングは、ステップごとの『足し算』で修正していくことが出来ます。

ステップごとに『正しい動き』を理解し、意識的に『正しい動き』を行いながら、それぞれのステップを繋げることでスイングを作っていくことができるのです。
スイングを作る上で大切なことは、自覚しながら『正しい動き』を繰り返し行い、『正しい動き』を体に記憶させることです。

ただ、例えばフルショットの練習ばかりしていると、『正しい動き』を行おうとする意識が『飛び』ます。
アドレス、バックスイング、トップまでの間は、ハッキリと動きのイメージを持ちながら動けていても、切り替しからフィニッシュまでの間では意識が完全に飛んでしまい、勢いと惰性で振りぬいてしまうということが起こります。

意識が飛んだ状態で球筋だけを追っていても、『正しい動き』どころか、そもそも、どのように動いたのかどうかが分かっていないのです。

これでは、ボールが右に曲がろうが左に曲がろうが、スイングのどのステップに本質的な原因があったのかは闇の中です。
この状態でボールをトラック一杯打ちまくっても、動きの誤りを永久に修正できないことは自明でしょう。
むしろ、適当に原因に当たりをつけていくことで、本来正しく動けているステップを壊してしまったり、更に下手を固めてしまったりします。

今日紹介するのは、自分のスイング動作に意識を向け、正しいスイングを体に記憶させることができる最強のドリルです。

それは、超スローで素振りを行うドリルです。

通常のスイングは1秒程度で終わってしまいますが、最初は1スイングに1分、慣れてきたら2~3分かけて行ってみます。
この時、ボールを打つ必要はありません。

このドリルをやってみると、いくつかのことが明確に分かります。

 ・非常に疲れます。体に正しい動きを自然と刷り込ませることになります。

 ・冒頭の7つのスイングステップのうち、『正しい動き』の理解が乏しいステップは、素早く動こうとしてしまいます。体・腕の動きや位置関係、力感、クラブの状況、フェースの向きなどのインプットが無いステップでは、無意識に早く動いて通過させようとします。理解の不十分なステップが自ずと浮かび上がるので、そのステップの『正しい動き』について情報を追加していくことで、更に動きのイメージと理解が深まります。

意識が『飛んだ』状態で毎日100球フルショットするよりも、超スローのスイングを毎日2、3回やるほうがよほど上達の近道です。

なお、このドリルは宮里藍選手も取り入れています。参考になさってください。

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テークバックを劇的に改善するシンプルなドリル

原則的にスイング軌道とは、上げた軌道をたどって降りてきます。

重要なので繰り返します。

原則的にスイング軌道とは、上げた軌道をたどって降りてきます。

アウトサイドに上げ過ぎればアウトサイドインの軌道、インサイドに上げ過ぎればインサイドアウトの軌道になります。

当然ですが、スイングの初期軌道は始動からテークバックまでで決まります。
このテークバックの誤りを放置したまま、ダウンスイングで軌道そのものやヘッド方向を調整することがスイングを難しくしてしまう大きな要素です。

テークバックを改善する最大のポイントは、手先でクラブを上げないことです。
手先でクラブを上げてしまえば、クラブはインサイドにもアウトサイドにも上がっていきます。
クラブは、腕、体と一体化させ、できるだけアドレス時の形をキープしながら、常にクラブが上半身の正面方向にあることが理想的な形です。

テークバックでは、ハーフバック(腰の位置)で、フェースのトゥが時計の12時から1時方向を指していればスクエアに上がっています。

ジャスティンローズ

アーニーエルス

ポーラ・クリーマーのプレショットルーティーン

ミドルアイアンのハーフショットでテークバックまでの動きを繰り返し確認、練習することでスイングの基礎を作ることができます。

以下は、スティックを使った手先で上げないためのドリルです。
シンプルですが非常に有効なドリルです。

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