いまさら聞けないゴルフボールの選び方

いまさら聞けないゴルフボールの選び方

近年、ゴルフボールの進化は目覚しいものがあります。上級者になればなるほど、ゴルフボールの選択には神経を使うかと思います。
ボール性能がスコアに大きく影響するため当然ですよね。

今回は初心者から中級者の方向けに、自分に合ったゴルフボールはどのように選んだらよいかというテーマで進めたいと思います。

ボール性能と分類

ゴルフボールの性能は大きく「飛距離重視」と「スピン重視」の2つに分けられます。

「飛距離重視」のボールの特徴

「飛距離重視」のボールは、ボールの中心部分を柔らかくすることで、バックスピン、サイドスピンのスピン量を抑え飛距離を伸ばそうというボールです。
また、ボールカバーには「アイオノマー樹脂」という、非常に強く、適度な弾力性と柔軟性を持つ素材を採用しています。
カバーが硬いため、ボールにインパクトした後の反発力が強くなり、ボールがはじかれ良く飛ぶことになります。

「スピン重視」のボールの特徴

「スピン重視」のボールは、ざっくり言うと「飛距離重視」のボールと逆の構造をしています。
「スピン重視」のボールは、ボールの中心部分が硬くなっています。ボールの中心部分を硬くするとバックスピン、サイドスピンのスピン量が増えることになります。
このため、グリーン上で止めやすく、ボールを曲げ易い性能を実現しています。
また、ボールカバーには「ウレタン樹脂」という柔らかい素材採用しています。カバーが柔らかいため食いつきが良くなり、更にスピンがかけ易いよう工夫されています。

近年はいいとこ取りボールも登場

近年では「スピン」、「飛距離」のいいとこ取りを狙った多層構造(3ピースや4ピースなどXXピースと表記されます)のボールも数多く登場しています。
多層構造のボールはより細かい設計が可能となるため、プレイヤーのヘッドスピードに合わせてスピンと飛距離の両立をできるだけ図れるよう設計されています。
このようなボールは「飛んで止まる」を謳い文句にかなり売り上げを伸ばしています。多層構造のボールでもどちらかというと「飛距離重視」しているボールを「オートマチック系」、「スピン重視」しているボールを「コントロール系」などと呼ぶことがあります。

自分に合ったボールはどのように選べば良い?

では、自分に合ったボールはどのように選べば良いのでしょうか。
管理人のオススメは以下です。

100切りを目指すなら迷わず「飛距離重視」ボール

もし、貴方のゴルフの目標が100切りであるならば、迷わず「飛距離重視」のボールを選択することをオススメします。

100を打ってしまうゴルフでは、ティショットを曲げたりミスをしてしまい、ボールがフェアウェイに無い状況が多いかと思います。
ゴルフは腕前に関わらず、フェアウェイから打つのが一番簡単で、ラフやバンカー、林などから打つ場合には、どんなプレイヤーでも正確性、確実性が下がっていきます。100が切れないプレイヤーは、ティショットでミスをしたことにより、2打目がフェアウェイから打てずに、更に難易度の高いショットが求められてしまうためスコアを崩してしまいます。

「飛距離重視」のボールは、直進性が高く、また風の影響も受けにくくなります。スピンが殺されますので、例えば、今までドライバーでスライスして右OBになっていたボールも、ボールのおかげでラフに残っていたりするケースがでてきます。また、2ndショット以降でも、ボールの直進性が高いため、ボールが曲がらずにグリーンを直接狙い易くなります。

100切りを目指すゴルファーの場合、ボール選びには無頓着であることが多いですが、アプローチ練習でもパッティング練習でも、同じ種類のボールを使って練習することを強くオススメします。色々な種類のボールを混ぜて練習していると、アプローチで言えば距離感やスピンがバラバラ、パッティングでも打感が大きく異なってくるため、自分のスイングやストロークが悪いのか、それともボールの違いによってずれているのか分からなくなります。

良く売れていてオススメの飛距離重視系ボールは以下です。

ブリヂストン ツアーステージ エクストラディスタンス

Callaway Golf NEW HEX WARBIRD

ダンロップ スリクソン TRI-STAR

ダンロップ SRIXON TRI-STAR ボール

ダンロップ SRIXON TRI-STAR ボール
価格:2,884円(税込、送料込)

90台から上を目指すなら、やはり「スピン重視」のボール

90台からより上を目指すのであれば、「スピン重視」のボールを選択していきたいところです。
スコアアップのためには、イメージどおりにボールを操作したいケースが多くなってくるかと思います。このため、グリーン周りでのスピン性能が高く、打感がソフトなボールを選択して行きたいところです。

良く売れていてオススメのスピン重視系(コントロール系含む)ボールは以下です。

タイトリスト PRO V1X

タイトリスト TITLEIST PRO V1Xボール

タイトリスト TITLEIST PRO V1Xボール
価格:19,440円(税込、送料込)

ダンロップ スリクソン NEW Z-STAR XV

ダンロップ スリクソン NEW Z-STAR XV

ダンロップ スリクソン NEW Z-STAR XV
価格:12,960円(税込、送料込)

ブリヂストン ツアーステージ V10 リミテッド

ブリヂストン ツアーステージ V10 リミテッド

ブリヂストン ツアーステージ V10 リミテッド
価格:4,980円(税込、送料別)

いかがでしたでしょうか。自分に合ったボールを選んで、スコアアップにつなげて行きたいものですね。

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アゲインストでも安心、パンチショットを完全マスター

アゲインストでも安心、パンチショットを完全マスター

今回はパンチショットの特集です。

例えば、強い向かい風が吹いている時などに高い弾道のボールを打ってしまうと、距離を大幅にロスしてしまいます。
こういった状況では、出来るだけ低い弾道の強い球を打ち、さほど距離を落とさずにボールをコントロールして行きたいものです。
パンチショットはこのような状況で威力を発揮します。
また、ディポット跡にボールがはまってしまったような状況や、林の中から脱出したい時などにも効果的なショットとなります。

パンチショットのセットアップ

パンチショットですが、以下のようにセットアップしてショットします。

1.クラブを1番手大きくして、グリップを少し短く握る

 特に、向かい風が吹いている時には、このセットアップを行います。

2.左足加重にする

 アドレスで若干、左足の加重を多くし、ボールから確実にインパクトできるようにします。

3.ボール位置は通常よりもセンター寄りへ

 ボール位置は通常のセットアップよりも、ボール1~2個くらい内側へセットアップします。
 こうすることで、ボールに直接インパクトし易くなります。

4.重心を下げる

 低重心で構え、特に下半身の上下左右への動きを極力抑えます。

5.左右への体重移動を抑える

 パンチショットはコントロールショットの一種です。体重移動は飛ばしの観点からは重要ですが、ボールをコントロールしたい時には、体重移動を抑えることで、飛距離を犠牲にしてもインパクトの再現性と精度を高めることが基本です。

6.フォローを低く取る

 スイングは振り切らず、フォローを低く取ります。パンチショットではこのフォローが肝です。

トッププロのパンチショット

以下は、2013年、全米オープン覇者、ジャスティン・ローズによるパンチショットの解説です。セットアップとフォローに注目してみてください。

ジャスティン・ローズ(justin rose)によるパンチショット解説

パンチショットは何故か、力みやすいショットです。「パンチショット」という名前のせいでしょうか。ゴルフスイングでは殆ど全ての状況において、力みは不要です。パンチショットでもセットアップさえしっかりしておけば、以下のトッププロのショットのように、力む必要はありません。

トロイ・メリット(Troy Merritt)のパンチショット

このトロイ・メリットのショットは、理想的な力感ですね。

アダム・スコット(adam scott)のパンチショット

出玉の低さに注目してみてください。クラブの番手(ロフト角)とセットアップ次第で、かなり低い弾道でも打ち分けることができます。

パンチショットは活用シーンの多いショットとなりますので、是非マスターしてみてくださいね。

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