タイガー・ウッズを復活させた名コーチ、ショーン・フォーリー(Sean Foley)による、スイング軸の考え方。

タイガー・ウッズを復活させた名コーチ、ショーン・フォーリー(Sean Foley)による、スイング軸の考え方。

ショーン・フォーリーがコーチした、そうそうたる顔ぶれ

タイガー・ウッズを復活させた名コーチ、ショーン・フォーリーによるレッスンです。
ショーン・フォーリーは2010年の夏からタイガー・ウッズのコーチを行っていますが、他にもジャスティン・ローズショーン・オヘアハンター・メイハン、パーカー・マクラクリンなどの超トッププレイヤーの指導に携わり、結果を残しています。

ショーン・フォーリーの理論とスタックアンドチルト理論

ショーン・フォーリーの理論は、体重移動を行わないことを理想としています。
アドレス時に体重の55%を左足加重とし、スイング始動からインパクトまでの間には、体重配分の80%を左足にかけながらスイングすることを推奨します。左1軸でスイングするイメージですね。(右打ちのゴルファーの場合)

右足に体重を移動させるという発想がないものは、従来のゴルフ理論ではあまり考えられなかったものです。当然、体重移動を行わなければ飛距離は落ちます。
しかしながら、インパクトの正確性と再現性という視点からは理にかなっているものです。

これは、ゴルフインストラクターのマイク・ベネットとアンディ・プラマーが提唱したスタックアンドチルト理論と類似性があると言われ、ショーン・フォーリーも類似性を認めてはいるものの、フォーリー自身は体系化された理論を発表していません。(故に、タイガー・ウッズがスタックアンドチルト理論で復活したと言うのは厳密に言えば誤っています。)

ショーン・フォーリーが考えるスイング軸

紹介する動画は、そんなショーン・フォーリーによる、スイング軸の考え方のレッスンです。
ショーン・フォーリーは2つの仮想軸と、仮想プレーンを用いてスイングを考えます。

ショーン・フォーリーが考える仮想軸の1つは、頭の中心から、背骨を経由した架空の垂直線です。この垂直線は、ゴルフスタンスと、スイングの中心点を識別するために使用します。そして、この垂直線を中心に、右半身と左半身を2等分されているイメージを持ちスイングを行います。

もう1つの軸は、腰を横切るように地面と水平の板が通っているイメージを持ちます。この板を境に上半身と下半身が2等分されているイメージを持ってスイングを行います。この2つの仮想軸をスイング中維持したまま、スイングすることをフォーリーは推奨しています。

ショーン・フォーリーのレッスンはこちらの関連記事もご覧ください。
 ・タイガー・ウッズのコーチ、ショーン・フォーリー(Sean Foley)による、バンカーショットレッスン

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絶対曲げない方向性を手に入れる。トッププロによるライン出しショット特集。

絶対曲げない方向性を手に入れる。トッププロによるライン出しショット特集。

ライン出しショットとは、方向性を重視したコントロールショットのこと

ライン出しショットとは、距離よりも方向性を重要視したショットのことを指しています。
ゴルフのフルショットは基本的に左右に曲がるものと考えておいたほうが無難で、ラインを出していくショットは、距離を多少落としても曲げたくない場面で多用されます。

ライン出しショットは、リストを返さずボディーターンで打つ

ライン出しショットの打ち方は、リストコックを維持したまま、リストターンを可能な限り抑えて、体の回転で打つイメージでスイングします。
ボール位置をフルショット時よりも若干だけ右足寄りに置き、ロフトは立てて使います。振り幅はスリークォーターショット程度に収めます。
感覚的には、コッキングでできた左手首と右手首の角度を維持したまま、リリースせずに固めている感じでショットを行います。

ライン出しショットを打ちこなせるようになると、距離はフルショットに比べると5~10ヤード程度の落ちるのが一般的でしょうか。これ以上距離が落ちるとクラブ選択が難しくなります。
ライン出しショットの場合、リストターンを押さえてフォローを低く取るため、低い球筋のボールになります。風の強い状況などで活用できるショットとなり、このコントロールショットを覚えると活用の場面がとても広がります。

タイガー・ウッズのスティンガーショットもライン出しショット

ちなみに、スティンガーショットと呼ばれるタイガー・ウッズのショットは、ライン出しショットのことですが、ロングアイアンやスプーンなどでも正確に方向を出してくることから、正確な赤外線誘導で低高度で飛ぶミサイル兵器のスティンガーミサイルに例えて呼ばれる呼称です。
なお、ライン出しショットは、フェース面をキープしながらショットを行い、ボールをリストターンで捕まえる要素が少ないため、ドライバーやスプーンなどバックスピン量が少なく、サイドスピンがかかりやすい低ロフトのクラブで打ちこなすには高い技術が必要となります。

丸山茂樹によるライン出しレッスン

ハンター・メイハンのライン出しショット アイアン正面

ジョナサン・バードのライン出しショット 8番アイアン正面・後方
素振りの段階からフェース面をキープし、リストを返さないイメージを出している。

タイガー・ウッズのショートアイアンでのスティンガーショット 前方

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