アゲインストでも安心、パンチショットを完全マスター

アゲインストでも安心、パンチショットを完全マスター

今回はパンチショットの特集です。

例えば、強い向かい風が吹いている時などに高い弾道のボールを打ってしまうと、距離を大幅にロスしてしまいます。
こういった状況では、出来るだけ低い弾道の強い球を打ち、さほど距離を落とさずにボールをコントロールして行きたいものです。
パンチショットはこのような状況で威力を発揮します。
また、ディポット跡にボールがはまってしまったような状況や、林の中から脱出したい時などにも効果的なショットとなります。

パンチショットのセットアップ

パンチショットですが、以下のようにセットアップしてショットします。

1.クラブを1番手大きくして、グリップを少し短く握る

 特に、向かい風が吹いている時には、このセットアップを行います。

2.左足加重にする

 アドレスで若干、左足の加重を多くし、ボールから確実にインパクトできるようにします。

3.ボール位置は通常よりもセンター寄りへ

 ボール位置は通常のセットアップよりも、ボール1~2個くらい内側へセットアップします。
 こうすることで、ボールに直接インパクトし易くなります。

4.重心を下げる

 低重心で構え、特に下半身の上下左右への動きを極力抑えます。

5.左右への体重移動を抑える

 パンチショットはコントロールショットの一種です。体重移動は飛ばしの観点からは重要ですが、ボールをコントロールしたい時には、体重移動を抑えることで、飛距離を犠牲にしてもインパクトの再現性と精度を高めることが基本です。

6.フォローを低く取る

 スイングは振り切らず、フォローを低く取ります。パンチショットではこのフォローが肝です。

トッププロのパンチショット

以下は、2013年、全米オープン覇者、ジャスティン・ローズによるパンチショットの解説です。セットアップとフォローに注目してみてください。

ジャスティン・ローズ(justin rose)によるパンチショット解説

パンチショットは何故か、力みやすいショットです。「パンチショット」という名前のせいでしょうか。ゴルフスイングでは殆ど全ての状況において、力みは不要です。パンチショットでもセットアップさえしっかりしておけば、以下のトッププロのショットのように、力む必要はありません。

トロイ・メリット(Troy Merritt)のパンチショット

このトロイ・メリットのショットは、理想的な力感ですね。

アダム・スコット(adam scott)のパンチショット

出玉の低さに注目してみてください。クラブの番手(ロフト角)とセットアップ次第で、かなり低い弾道でも打ち分けることができます。

パンチショットは活用シーンの多いショットとなりますので、是非マスターしてみてくださいね。

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絶対曲げない方向性を手に入れる。トッププロによるライン出しショット特集。

絶対曲げない方向性を手に入れる。トッププロによるライン出しショット特集。

ライン出しショットとは、方向性を重視したコントロールショットのこと

ライン出しショットとは、距離よりも方向性を重要視したショットのことを指しています。
ゴルフのフルショットは基本的に左右に曲がるものと考えておいたほうが無難で、ラインを出していくショットは、距離を多少落としても曲げたくない場面で多用されます。

ライン出しショットは、リストを返さずボディーターンで打つ

ライン出しショットの打ち方は、リストコックを維持したまま、リストターンを可能な限り抑えて、体の回転で打つイメージでスイングします。
ボール位置をフルショット時よりも若干だけ右足寄りに置き、ロフトは立てて使います。振り幅はスリークォーターショット程度に収めます。
感覚的には、コッキングでできた左手首と右手首の角度を維持したまま、リリースせずに固めている感じでショットを行います。

ライン出しショットを打ちこなせるようになると、距離はフルショットに比べると5~10ヤード程度の落ちるのが一般的でしょうか。これ以上距離が落ちるとクラブ選択が難しくなります。
ライン出しショットの場合、リストターンを押さえてフォローを低く取るため、低い球筋のボールになります。風の強い状況などで活用できるショットとなり、このコントロールショットを覚えると活用の場面がとても広がります。

タイガー・ウッズのスティンガーショットもライン出しショット

ちなみに、スティンガーショットと呼ばれるタイガー・ウッズのショットは、ライン出しショットのことですが、ロングアイアンやスプーンなどでも正確に方向を出してくることから、正確な赤外線誘導で低高度で飛ぶミサイル兵器のスティンガーミサイルに例えて呼ばれる呼称です。
なお、ライン出しショットは、フェース面をキープしながらショットを行い、ボールをリストターンで捕まえる要素が少ないため、ドライバーやスプーンなどバックスピン量が少なく、サイドスピンがかかりやすい低ロフトのクラブで打ちこなすには高い技術が必要となります。

丸山茂樹によるライン出しレッスン

ハンター・メイハンのライン出しショット アイアン正面

ジョナサン・バードのライン出しショット 8番アイアン正面・後方
素振りの段階からフェース面をキープし、リストを返さないイメージを出している。

タイガー・ウッズのショートアイアンでのスティンガーショット 前方

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