最新ユーティリティの相性は、スイングタイプで見極める

最新ユーティリティの相性は、スイングタイプで見極める

ユーティリティを入れたセッティングは当たり前に

最近ではロングアイアンの代わりにユーティリティを入れるセッティングは当たり前になりました。ユーティリティクラブも進化を続けており、スイングタイプに応じたクラブ選びが欠かせなくなってきています。今回はスイングタイプに応じたユーティリティクラブの選び方を紹介します。

タイプその1  アイアンの延長で振りたいスイングタイプ

ユーティリティをアイアンの延長のイメージで振りたい方には、グースネック形状のユーティリティが向いています。グースネック形状のユーティリティは、ダウンブローに打ち込み、前方のターフを取っていくイメージで振りたい方に最適です。

ユーティリティをダウンブローに打ち込むショットイメージ

パドレイグ・ハリントン(Padraig Harrington)のユーティリティショットです。後方からの映像で少し分かりにくいですが、ダウンブローに打ち込み、前方のターフがしっかり取れているのが分かります。使用クラブは WilsonStaff DXi Hybridです。

グースネック形状のユーティリティは高めの強弾道で攻めるイメージです。またドライバーやフェアウェイウッドがスライスしてしまう方も、グースネック形状のユーティリティが向いています。

グースネック形状で代表的なユーティリティは以下のようなものです。

PRGR iD nablaX ユーティリティ

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価格:24,255円(税込、送料込)

オノフ フェアウェイウイングスタイプS ユーティリティ

反対にフェースターンで自らボールを捕まえられる中上級者が、グースネック形状のユーティリティで払い打ってしまうと、左へ引っ掛けるボールがでやすくなります。
この場合には、次に紹介するウッドタイプのユーティリティがオススメです。

タイプその2  レベルブローに滑らせたいスイングタイプ

フェアウェイウッドを短くしたイメージで振りたい方には、ウッド形状のユーティリティが向いています。レベルに滑らせてスイングしながら、フェースターンでボールを捕まえられる人向きで、中上級者向けとも言えるでしょう。ウッド形状のユーティリティは捕まえに行っても左に引っかかることが少なく、長い距離でも気持ちよく狙っていくことができます。反対に、ドライバーやフェアウェイウッドを使った場合に、右方向へのスライス傾向がある方は、ウッド形状のユーティリティを使っても同じように球が捕まらずスライスすることがあります。この場合には、先ほど紹介したグースネック形状のユーティリティがオススメです。ユーティリティの捕まりが悪いと感じられている方は、一度確認してみてはいかがでしょうか。

ユーティリティをレベルに払い打つショットイメージ

ビル・ハース(Bill Haas)のユーティリティショットです。レベルに払い打っていて、前方のターフは、ほとんど取れていません。使用クラブはタイトリスト 913Hdです。

おまけ:こちらはビル・ハース(Bill Haas)のロングアイアンショットです。ロングアイアンでは、しっかりとダウンブローに入れてターフを取りに行きます。ユーティリティとは入射角が違うのが分かるかと思います。

ウッド形状で代表的なユーティリティは以下のようなものです。

タイトリスト 913H ユーティリティ

タイトリスト 913H ユーティリティ

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価格:19,440円(税込、送料込)

ピン G25 ユーティリティ

2013年モデル ピンG25 ユーティリティ

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テーラーメイド RBZステージ2レスキュー

テーラーメイド RBZステージ2 レスキュー

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ユーティリティを使いこなすことで、難しいロングアイアンを抜いても、長い距離を攻められる強力な武器となります。
ご自身のスイングタイプに合わせて、最適なユーティリティを選びたいですね。

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ドローの次に目指すパワーフェード

ドローの次に目指すパワーフェード

ドローボールは飛距離が出るが左への引っ掛けが怖い球筋

ヘッドスピードがさほど早くないプレイヤーにとって、ドローボールは飛距離を最大化するための武器です。ドローボールは、クラブフェースが閉じながら(いわゆる、捕まえながら)ボールにインパクトするため、ボールの初速度が速くなり、かつ、バックスピン量が抑えられるため、飛んで転がる(ランがでる)ボールとなります。

いいこと尽くめのようですが、ドローボールには最大の欠点があります。それは、タイミングがズレるといわゆるチーピンが出やすくなるということです。特にヘッドスピードが早いプレイヤーは、常に左OBのリスクと戦い続けなければならない球筋となります。

ヘッドスピードが早く、飛ばしと更なるコントロールを追求するプレイヤーにとっては、パワーフェードは理想的な球筋になります。

パワーフェードを打つための準備

パワーフェードを打つためには、まずはドローボールが打てるようになることが必要です。
ゴルフは曲げるボールを打つほうが簡単な競技です。アウトサイドインのカット軌道でスライスになってしまっているプレイヤーは、まずドロー打ちをマスターしてみましょう。
ボールを捕まえられるフェースターンをマスターできるようになって初めて、パワーフェードへの道が開けます。

パワーフェードの実際の打ち方

パワーフェードの実際の打ち方ですが、アドレスとセットアップにヒントがあります。

ジャック・ニクラス(Jack Nicklaus)のパワーフェード
フェードボールといえば、ニクラスです。1986年のマスターズ、18番ホールでのティーショットからの一コマ。

アドレス時、目標にフェースをあわせたら、足と肩がわずかにターゲットの左を指すようにします。
ここで開きすぎると距離を大幅にロスし、曲がり幅が大きくなります。目標の10ヤードくらい左を指すくらいが限界でしょう。
setup_nic1

セットアップで形を作ったら、あとは足と肩のラインに沿ってスイングを行います。この時のスイングは、あくまでも”捕まえる”スイングです。
スイング軌道は、オープンスタンスと肩のラインの開きにより若干だけ外からの軌道が得られます。出玉はセットアップで作った足と肩のラインなりにストレートに出てから、右へわずかに曲がるパワーフェードの完成です。
肩のラインに対して、ボールを真っ直ぐに打ち出していくことがポイントで、左に単に引っ掛けているスライスとはこの部分が大きく異なります。

日本人選手では、藤田寛之選手がパワーフェードを打つことで有名です。

パワーフェードはラインが出易くなるショット

パワーフェードが優れているのは、ランが計算でき、ラインが出易くなるためフェアウェイのキープ率が上がることです。更に、上級者にありがちな叩いて左OBという確率は大幅に下げることができます。
ヘッドスピードが早いドローヒッターで、左が怖いプレイヤーは是非チャレンジしてみてはいかがでしょうか。

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