タイガー・ウッズのコーチ、ショーン・フォーリー(Sean Foley)による、バンカーショットレッスン

タイガー・ウッズのコーチ、ショーン・フォーリー(Sean Foley)による、バンカーショットレッスン

タイガー・ウッズのコーチ、ショーン・フォーリー

タイガー・ウッズの復活の影には、ショーン・フォーリー(Sean Foley)のコーチングとスイング理論がありました。ショーン・フォーリーとその理論については関連記事をご覧ください。(関連記事:タイガー・ウッズを復活させた名コーチ、ショーン・フォーリー(Sean Foley)による、スイング軸の考え方。

ショーン・フォーリーが考えるバンカーショットの考え方

基本的にバンカーショットは、故意にダフらせることで砂を打ち、砂の爆発力でボールを打ち出すショットです。このため、ボール位置よりも手前にクラブを入れていくことが求められるショットです。

バンカーショットの鍵は、毎回同じ場所にクラブを落としていくことだとショーン・フォーリは言います。フォーリーは、ベルトと胸骨の中心が真っ直ぐのライン(中心線)になっているか確認し、中心線よりも左側に加重、その加重位置をスイング中に変えずにショットを行うことを推奨しています。

多くのアマチュアはボールをすくい上げようとするために、セットアップよりも手前にクラブが入りすぎてしまうことも加重位置を変えずにおくことの理由だとフォーリーは言います。セットアップでは左足側に多く加重し、ベルトとお腹の中心線を前方に移動させます。基本的には砂をヒットしたい場所の上に右胸の位置をキープしながらスイングを行うことで同じ位置にクラブを落としていくことが可能となります。

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ルーク・ドナルドとジャスティン・ローズによる、目玉からの脱出テクニック

ルーク・ドナルドとジャスティン・ローズによる、目玉からの脱出テクニック

バンカーで目玉になってしまうと厄介ですよね。非常にトリッキーな状況であると言えます。

オーソドックスな目玉からの脱出方法とは、クラブフェースを思いっきり被せ、リストコックを使い上から鋭角にクラブを入れ、ボールを砂と共に掻き出すように打ち込んでいく方法です。
目玉でもボールがほとんど見えないような状況では、この打ち方を選択することになります。

しかしながら、このショットではバンカーから脱出できても、ピンに寄せることはなかなかできません。目玉でもボールが半分程度見えている場合には、別の打ち方を選択することで寄せるチャンスが出てきます。

トッププロ2人による、目玉からの脱出テクニックを紹介します。

■ルーク・ドナルドによる、目玉からの脱出テクニック
ルーク・ドナルドは、ガニ股のアドレスで重心を低く安定させた上で、通常よりもハンドダウンに構えることで、クラブのトウ側を持ち上げるようにアドレスを取ります。
打ち方はリストコックを使い、クラブのヒール側から打ち込んでいくことで脱出させています。フィニッシュは打ち込んだ所で終了です。

■ジャスティン・ローズによる、目玉からの脱出テクニック
ジャスティン・ローズもルーク・ドナルドとほぼ同様の打ち方です。左足に80%体重をかけ、クラブフェースを開いて構え、リストコックを使い、クラブのヒール側から鋭角に打ち込んでいくことで目玉から脱出させています。ルーク・ドナルドと同様、フィニッシュは打ち込んだ所で終了です。

ルーク・ドナルドやジャスティン・ローズの打ち方であれば、目玉の状況からでもクラブフェースの開閉とボール位置を調整することで、ある程度距離をコントロールする余地が生まれますね。
参考になれば幸いです。

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