タイガー・ウッズとロリー・マキロイのチップショットから至極のテクニックを盗む。

タイガー・ウッズとロリー・マキロイのチップショットから至極のテクニックを盗む。

今日紹介するのは、タイガー・ウッズとロリー・マキロイのチップショット比較映像です。
上級者の「形」からチップショットのポイントを盗んでみましょう。

まずはこちらの映像からご覧ください。
角度的にボール位置が見えませんが、どちらも30ヤード程度のチップショットでしょうか。

いくつか共通したポイントが見えてきますね。

・セットアップ

前傾角度や、スタンス幅、肩のラインに注目できます。スタンス幅はショットよりも明らかに狭いです。同距離のチップショットであれば、上級者のスタンス幅は皆同じようなものでしょう。

・ストローク

腰の高さまでのテイクバック。両手位置は右大腿部までしか上がっていません。両者とも、背骨を中心とした回転運動を行いながら、一定のストロークリズムで打っています。

この、振り幅、リズムから飛距離が想像できるということが決定的に重要なんです。

もし、あなたがタイガーやマキロイと同じ男性であれば、同距離を打つのに力は殆ど関係ありません。
ご自身の30ヤード程度のチップショットをイメージ頂ければと思いますが、2人よりテイクバックが大きすぎたり、コックを使いすぎてしまっていれば、反動によりインパクトで緩めたり、フォローを小さくとって距離を調整しようとする動きとなるはずです。当然、距離は合わせにくくなりますし、インパクトの精度も下がりミスショットの要因になります。チップショットが苦手な方は、ストロークのリズムもテイクバックとフォロースルーで同じリズムになっているかどうかチェックしてみると良いかと思います。

・インパクトからフォロースルー

インパクトからフォロースルーにかけての腰・上体の開き方、ボールを追う目線の上げ方、フェース向きの確保に注目です。

小さいショットですが、両者ともインパクトまではしっかり頭が残っています。体の回転に従い顔も同調しながら回転し、目線は左目→右目の順にボールを追っています。
結果を気にして早めにボールを見ようとすると、前傾が崩れたり体そのものが起こされてしまい、トップなどのミスにつながります。

上級者の「形」から盗めることは沢山ありますね。上達のヒントになれば幸いです。

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正確なスイング動作をマスターできるシンプルで最強のドリル

正確なスイング動作をマスターできるシンプルで最強のドリル

スイングは通常のショットの場合、アドレス、バックスイング、トップ、ダウンスイング、インパクト、フォロー、フィニッシュの7つのステップで構成されています。
実はゴルフスイングは、ステップごとの『足し算』で修正していくことが出来ます。

ステップごとに『正しい動き』を理解し、意識的に『正しい動き』を行いながら、それぞれのステップを繋げることでスイングを作っていくことができるのです。
スイングを作る上で大切なことは、自覚しながら『正しい動き』を繰り返し行い、『正しい動き』を体に記憶させることです。

ただ、例えばフルショットの練習ばかりしていると、『正しい動き』を行おうとする意識が『飛び』ます。
アドレス、バックスイング、トップまでの間は、ハッキリと動きのイメージを持ちながら動けていても、切り替しからフィニッシュまでの間では意識が完全に飛んでしまい、勢いと惰性で振りぬいてしまうということが起こります。

意識が飛んだ状態で球筋だけを追っていても、『正しい動き』どころか、そもそも、どのように動いたのかどうかが分かっていないのです。

これでは、ボールが右に曲がろうが左に曲がろうが、スイングのどのステップに本質的な原因があったのかは闇の中です。
この状態でボールをトラック一杯打ちまくっても、動きの誤りを永久に修正できないことは自明でしょう。
むしろ、適当に原因に当たりをつけていくことで、本来正しく動けているステップを壊してしまったり、更に下手を固めてしまったりします。

今日紹介するのは、自分のスイング動作に意識を向け、正しいスイングを体に記憶させることができる最強のドリルです。

それは、超スローで素振りを行うドリルです。

通常のスイングは1秒程度で終わってしまいますが、最初は1スイングに1分、慣れてきたら2~3分かけて行ってみます。
この時、ボールを打つ必要はありません。

このドリルをやってみると、いくつかのことが明確に分かります。

 ・非常に疲れます。体に正しい動きを自然と刷り込ませることになります。

 ・冒頭の7つのスイングステップのうち、『正しい動き』の理解が乏しいステップは、素早く動こうとしてしまいます。体・腕の動きや位置関係、力感、クラブの状況、フェースの向きなどのインプットが無いステップでは、無意識に早く動いて通過させようとします。理解の不十分なステップが自ずと浮かび上がるので、そのステップの『正しい動き』について情報を追加していくことで、更に動きのイメージと理解が深まります。

意識が『飛んだ』状態で毎日100球フルショットするよりも、超スローのスイングを毎日2、3回やるほうがよほど上達の近道です。

なお、このドリルは宮里藍選手も取り入れています。参考になさってください。

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